擬態名人(虫)も場所が悪かった!
ある時、車の荷台に目を落とした妻が「何これぇー!」と叫び、その後「凄い!」と感心して私を呼びました。
のぞいて見るとそこには、木の枝にそっくりな虫が微妙な角度(小枝の角度に似せて)で張り付いていました。シャクガ科の幼虫
エダシャクの仲間のシャクトリムシです。
体の色や形を他の物に似せて目立たないようにして身を守ることを
擬態といいますが、このシャクトリムシは場所が悪かった。どういうことか、荷台に敷いてあるマットの上でこの姿。目立ってしまいました。
どうやら、薪用に積んであった枯れ木を下ろす際にマットに落ち、身の安全のためにとった本能の動作なのでしょう。
隣の黒いのが脱糞でしょうか。
アップして見ると、胴体の模様や節、肌質が小枝そっくり。木の枝にいたら見つけるのは困難でしょう。小鳥などの敵から身を守るために、巧妙に進化した虫達の生きる力に脱帽です。(ケン)
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