地生ランの競演

megalopa

2013年10月18日 23:52

野山で開花したランと出会うとラッキーな心持ちになります。ある日のこと、浄水施設の道沿いに2種のランが隣り合って咲いていました。
ツルランコウトウシランです。

ランの仲間は、木の幹や枝、岩の上などに根を張る着生ランと地中に根を下ろす地生ランに大きく分けられますが、この2種は地生ランです。
ツルランは、鶴が群れ飛ぶような花姿から和名がつけられました。九州の南部から沖縄にかけてと小笠原諸島に分布し、、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されています。
コウトウシランの「紅頭」は台湾にある旧地名で、日本では八重山諸島に分布し、北限となっています。これも絶滅危惧II類(VU)に登録されています。
八重山諸島には多種の野生蘭が分布していますが、その多くが奥深い山野の人目のつきにくいところに自生しているので、見つけるのが困難です。それだけにその出会いはラッキーと思わずにはいられません(ケン)。

関連記事