巨大な蔓と豆のさや
ある沢の上流で四方八方に伸びた巨太いつるを見つけました。
コウシュンモダマ(ヒメモダマ)です。
モダマの仲間は、アフリカからアジアまでの熱帯と亜熱帯で見られるつる性のマメ科植物です。そのつるがとんでもなく太くなり、絡まっていた枝が重さに耐えきれず、地上にたれ下がった状態になっていました。
つるの先は幾重にも分かれて他の木々に絡まって這い上がり範囲を広げていました。このような時はいつもある期待感をもって、つるの先々を目で追っています。ありました!これまた
巨大な豆のさやです。
このときのさやは40cmほどでしたが、長いものは1m、幅10cmにもなり、さやの中には直径5cm程度の種子が10個前後入っています。
この種子は海流に乗って移動して分布を広げることから、沢があるところは海から2,3kmほど内陸になっていますが、以前は海が近くにあったことを物語っています。
種子は木質で固く、オブジェにしたり加工してアクセサリーなどに利用されるため、採取する人が増えて、さやを見かけるのが困難になってきました。久しぶりの出会いでした(ケン)。
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