カンムリワシモニタリング調査

megalopa

2013年03月01日 21:53

国指定特別天然記念物のカンムリワシの生息数調査を行いました。環境省では数年に一度「カンムリワシ一斉カウント調査」を実施して、生息数の把握を行っていますが、今回はその補助的な意味合いで、特定の地域を日を変えて2つのルートを2回調査しました。調査方法は、カンムリワシの出現確率の高いこの時期、晴れて風が弱い穏やかな午前7時ごろから、時速20kmで妻が運転する車内から、私とあと一人の調査員で双眼鏡片手に探し、カウントします。


見つけた時間、状態(鳴き声・飛翔・目視)、幼・若・成鳥、写真撮り、生息環境(水田・森林・河川など)、行動(交尾・求愛求餌・闘争・標識固体)のチェックを行い、調査用紙に記入します。
1回目は、23kmの距離ルートで3羽確認、21kmルートで6羽、2回目は、それぞれ3羽、8羽(鳴き声のみ1羽含む)でした。ほとんどが道路沿いの電柱の上に止まってあたりをうかがっている感じでしたが、隣合う電柱で鳴き声を交し合っている光景も見られました。調査時に撮った数枚をアップしました。羽が白っぽいのは幼鳥です。

日本では、石垣島、西表島にそれぞれ100羽程しか生息していない留鳥(年中同じ地域で生活し、季節による移動をしない鳥)ですから、島の自然が損なわれるとテリトリーや餌の確保も困難になって生息数も減ってしまいます。中国大陸と地続きの時代から生き延びてきたカンムリワシが、伸び伸びと生きていける島の環境を大切に護ることが望まれます(ケン)。




















































































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