鍾乳洞は未知のワールド
石垣島の海岸から内陸の低地部のかけては、隆起サンゴ礁石灰岩が取り囲んだ地形となっているところが多い。そのようなところには、ぽっかりとあの開いた縦穴(陥没ドリーネ)や横穴が存在する。ライトの照らす灯りを頼りに狭い空間を這い蹲って進むと、突然大ホールにたどり着く。そこには、無数の鍾乳石が天井一面に現れる。
槍状のツララ石、カーテン、石筍、石柱、リムストーンなど鍾乳石の織り成す形は、大小、無数に地底空間
に拡がっている。まさに未知のワールドに分け入った探検者の気分になる。4mにも及ぶ巨大なコラム(石柱)や摩訶不思議なヘリクタイト(曲がり石)、長い年月をかけてできた奇跡の真珠ケイブパール(洞穴真珠)など興味が尽きないです。
今回同行してくれたケイビングのスペシャリトA氏は、石垣島の鍾乳洞の美しさや未知の洞窟のポテンシャルをしきりに強調し、壊されることのないよう保全活動を熱望し、次は巨大な縦穴を探検したいと次の目的地、宮古島へ旅立っていきました。A氏は、ケイビングが好きでたまらないという雰囲気で、そのスキルや知識も確かで、今回いろいろと学ばさせていただきました(ケン)。
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