台風がオニ退治?

megalopa

2011年08月21日 00:44

いつも利用する近くの海の浅瀬の藻場に、大量のオニヒトデが押し寄せていました。そのことは地元新聞にも掲載され話題になりました。元来、サンゴを食とするオニヒトデが砂地の藻場に現れることは見たことがありません。どうやら、リーフ上に大量に繁殖していた固体が、先の台風の影響で荒れた波によって撹乱され岸までたどり着いたのではないかと思われます。
2ヶ月ほど前におびただしい数のオニヒトデの固体が折り重なるようにリーフ際のサンゴに覆いかぶさっているのを目撃していました。その後、リーフ上や近辺のサンゴは壊滅状態で惨憺たる状況です。
今回、台風がサンゴを守ってくれてオニ退治をしてくれたかもしれません。浅瀬にそのままオニヒトデがいるとうっかり知らないで踏んづけて大事になる恐れがあるので、我々夫婦でオニ退治しました。カヤックを浮かべて、シュノーケリングしながらトングで1固体ずつ取り上げ、1時間あまりで77固体捕獲しました。長さが30cm前後で中には40cm強の大物もありました。翌日には近くのマリン関係者が中心になって800以上の固体を捕獲しています。
オニヒトデも自然界のいきものの一つで何ら存在を否定するものでもありませんが、異常に繁殖してサンゴが食べつくされ、サンゴ生態系が破壊されて豊かな自然が喪失することは、自然のバランスを危うくすることにつながるのでこれ以上の繁殖は無いことを願うばかりです。
台風が海水の温度上昇をおさえてサンゴの白化を抑えることは知られていますが、オニヒトデの退治にも一役かっているならあと一・ニ回は来てもらってもいいかもしれません(ケン)。

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