ウミガメ旅立ち(海帰)続報

megalopa

2012年07月25日 12:35

前回のウミガメ旅立ちストーリーに続報がありました。すべて海に帰っていったと思われた産卵穴にまだ30頭の子ガメが残っていたという連絡がありました。どうやら、産卵穴に繁茂した植物の根が邪魔して、砂の上に這い上がってこれず留まっていたようです。夕方が海に帰すので見に来ませんかということで、近所の友人家族も誘って妻と出かけました。

近隣の子どもたちも集まって、夕日に染まる海に向かってまっしぐらに帰っていく、子ガメたちの旅立ちをみんなで見守りました。

近年、砂浜の減少や大量の漂着物、リゾートホテルなどの大規模施施設建設や防波堤構築などによって、ウミガメの上陸、産卵、繁殖する環境は悪化するばかりです。陸から海にかけて、海浜植物、砂浜、藻場、サンゴ礁域と帯状に繋がった海岸は、かけがえのない自然そのものです。このようなところは、できる限り自然に手をかけないようにするべきなのに、支配、管理しようと多大なコストをかけ、結局荒廃した景観が残っているのが現状です。人間は自然に生かされて存在するという謙虚な姿勢で、自然に向き合っていきたいものです(ケン)。

関連記事