木製の錨(アンカー)

megalopa

2013年08月06日 00:13

沖縄古来の漁船サバニの魅力の一つが、木造の船型の美しさです。木目の美しさと曲線のフォルム、色合いの変化など、そこにはFRP製とは違う木のぬくもりが感じ取れて、海に浮かんでいるだけでその姿に惚れ惚れしてしまいます。
木の船ならば、アンカーも木製でということで、船大工の新城氏から提供していただきました。中の軸に鉛の重しを巻きつけてあります。


新城氏によると、木製のアンカーに適している木はリュウキュウマツだそうです。アンカーのように向かい合わせて枝ぶりがついて、身近に手に入るのはこの木しかないとのこと。鉄やステンレス製のアンカーが少なくて高価な時代は、木にサンゴ石をくりぬいて重石として利用したとのこと。木とサンゴなので、海底に引っかかって取れなくなっても、自然物起源なので海へのダメージは少ないでしょう。身近なものを利用して物を作り出し、環境保全にもつながる知恵や技術に感心してしまいます。近々自分でぜひそれを作ってみたいです。

ある晴れた夕方の日和に妻とサバニで漕ぎ出し、アンカーの投げ入れ、引き上げの試運転を行いました。上々の使い心地でした。



帰りは、すばらしいサンセットシーンを眺めながら、サバニクルーズを楽しみました(ケン)。

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