今が旬のモズク。石垣のスーパーにも並んでいます。
我が家はありがたいことに集落の浜で採ることができる恵まれた環境にあり、このモズクを
親戚、知人も楽しみにしています。
早速、今年も干潮時刻に合わせてモズク採りへ。
適度な太さとかたさの理想的なもずくが所々にわさわさと生えていて、楽しいったらありゃ
しません。夢中になっていると、思いがけず沖の方に来てしまうので、要注意です。
収穫のあとは、サンゴ片やモズクについた海藻などを浜で取り除きます。そして塩であく抜き。
そこへ・・・、
近くに住む海人でもあり畑人でもある知り合いの方が、軽トラで颯爽と登場。
『おー、モズクか。モズクはよ~、・・・』とモズクの保存の仕方を詳しく教えてくださいました。
しかし・・・、
我々がさっきから気になっていたのは、その方が持っていた『投網』。
特に夫は一時期投網をやりたくて、夫の命により実家に帰省した私は投網を求め、
釣具屋さんを歩き回りました。しかし値段とあまりの重さに断念。
ネットでも捜しましたが、それっきりになっていました。
そんなところに、投網。
聞くとこの浜では『ミジュン』がとれるそうで、水面を見ながら歩くと、その波の立ち方で
魚がいる所がわかるんだそうです。
そして知り合いの方は、浜を歩き始めました。
『あ、投げたっ!!』 『いるいる、網に入ってるよ!!』 と目が離せない二人。
すると『何か入れ物持ってこーーーい』との声。(少し期待してました)
モズクを入れていたネットを持って、二人で走って行きましたよ。
おー、捕れてますね。すごい、すごい。
そして
『これ、持って帰って食べたらいいさ。これなら5分でさばけるから、今、浜でやったらいいさ』
と私達に魚をわけて下さいました。やったー、思いがけず夜のおかずをゲット。
知り合いの方は、その後何度か網を投げて、帰っていかれました。
『はー、やっぱりこうして魚もとれるんだよ。投網やらなきゃね。そうしたら自給率もかなり
上がるし、海で捕れた魚と、畑の野菜をいただけたら最高の暮らしだよね』
と二人で盛り上がりました。
しかし夫よ・・・、さっきから魚をさばくのに一体どれだけかかるのか。全部で5分ではなく、
一匹に5分以上かかっているではないか。
寒さに弱い夫曰く、だんだん濡れた体が冷えてきて、手が思うように動かないらしい。
そうこうしているうちに日はどんどん暮れ始め、気温も急降下。
寒さでますます夫の手は動かなくなり、ようやく魚とモズクを持って帰宅。
すぐシャワーで温まりました。
夕焼け空が、きれいでした。もちろん、海へのお礼も忘れずに。
後日・・・、また浜でこの方と会った夫は、使わなくなった投網を譲り受け、やり方を教えてもらう
話をまとめてきた、とのこと。
なかなかやりますな、夫よ。(ノリ)