てぃーだブログ › めがろぱ日々是好日 › 野山の動植物 › 水辺に浮かぶ艶やかな花

2011年09月26日

水辺に浮かぶ艶やかな花

カヤックを出艇する沢の水面に艶やかな淡紅紫色の花があたり一面に浮かんでいました。見上げると、総状花序を持った花が咲き乱れた木がありました。水辺に浮かぶ艶やかな花。マメ科の常緑高木クロヨナです。豆果が海流に乗って漂流散布されるので、海岸林のあちこちに見られますが、ここは海岸からは1km以上も内部の沢です。どうして海岸の木が森の奥に出現したのでしょう。マングローブの後背地にあたるこの沢の両岸には、隆起サンゴ礁石灰岩の岩場が上流の方まで続き、太古の昔、そこは海だったことがわかります。このことから当時、黒潮に乗って漂着した南国の種子達が発芽して、海岸林を形成していたのが、島が隆起した為に海岸から内陸になって森林化し、今では海岸からはるか離れた森の中に出現したのです。サガリバナ、ヒメモダマ、ハスノミカズラ、オキナワキュウチクトウなどが、内陸の林に見られますが、その種子は海流散布漂着できるよう浮くようになっています(ケン)。
水辺に浮かぶ艶やかな花


同じカテゴリー(野山の動植物)の記事
巨大蔓ブランコ
巨大蔓ブランコ(2016-10-05 00:07)

自然界の金メダル!
自然界の金メダル!(2016-08-23 23:06)

三役揃い踏み!
三役揃い踏み!(2016-07-15 22:09)

サガリバナ
サガリバナ(2016-06-19 17:08)

一属一種のヤシ
一属一種のヤシ(2016-06-16 17:50)


Posted by megalopa at 00:25│Comments(0)野山の動植物
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。