めがろぱ日々是好日

年中温暖な石垣島では、暖かい日だと一年中鳴く虫の声が聞こえます。この中でも、体長や鳴き声の大きさが最大級の虫がタイワンクツワムシです。

体長７５㎜、褐色型と緑色型の固体があるが、褐色型の割合がよく見られます。これは、日照量の少ない日陰や夜間での活動を続けると1ヵ月程度で褐色に変化してしまうということから褐色が多く見られるということになります。
今回は、なかなか見られない緑色型と遭遇、オオバイヌビワの葉の上で佇んでいました。

７０ｍｍ以上もある体長は、虫といえどもなかなか迫力があります。さらにもう一つ、迫力があるのが鳴き声です。夜間聞こえてくるその声は、クマゼミのうるさい声に負けないほどすざましいものです。「ギィッ！ギィッ！」と数回繰り返した後、「ギュルル…」と長く引き延ばす声があたり一面に鳴き響きます。この声を聞くと、緑豊かな田舎に住んでいることを実感しますが、美しく鳴く他の虫たちの声もかき消されてしまいます（ケン）。